中国のインフルエンサー事情

今や経済大国になったお隣、中国。
中国の人口は14億人を超えて日本の10倍以上の人口を抱える大国となっています。

経済発展に伴い、インターネットも急激に発達しており日本国内と同じく
マーケティングも非常に活発となっています。

インターネットを活用したマーケティングでインフルエンサーマーケティングがありますが
今回は中国国内のインフルエンサーについてのお話です。

目次

中国のインフルエンサー

中国国内においてインフルエンサーはKOL「Key Opinion Leader」を意味することが多いです。
KOLは商品販売をするにあたり影響力を持つ人の事を表す言葉で
中国ではライブコマースが主流となっており、商品をPRするだけではなく
売る人材として活躍するKOLが強い影響力を持つようになっています。

2019年頃は中国KOL市場規模は約490億元(8,300億円)程でしたが
コロナの流行でEC需要が高まった事と今後も急成長することが見込まれており
2025年頃には6兆元を超えると予想されるほど熱い市場となっています。

KOLはライブコマースで売る能力に長けたインフルエンサー

中国KOLの活躍プラットフォーム

中国は規制の関係で他の国とは違うプラットフォームが主戦場になっている事が多く
日本ではあまり馴染みのないサイトが人気を博しています。

中国インフルエンサーであるKOLが活躍している代表的なプラットフォームをご紹介します。

Taobao Live(淘宝直播)

運営元は中国最大手通販企業のアリババが提供するライブコマースに特化したアプリ
既にユーザー数が8億人を突破しており単体の市場規模も1000億元と言われるほど
中国の人なら誰でも知ってるほどのアプリとなっています。

ライブコマースに特化しているため買い物目的のユーザーが多く
KOLによる売上が直結しやすい特徴があります。

TikTok(抖音直播)

日本国内でも多数のユーザーを誇るTikTokも中国発祥のサービスで短編動画の先駆けとして
人気を博しているプラットフォームです。
ユーザー数も6億人以上と人気ですが動画視聴を目的としているユーザーも多いため
ライブコマース専門と比べると売上を繋げにくい特徴があります。
しかし、利用者数も多いため認知拡大を目的としたPRや
マーケティングなどでは欠かせない存在となっています。

Kuaisyo(快手直播)

Kuaisyoは中国版Instagramとも言われているプラットフォーム
※中国ではInstagramは利用不可

短編動画やライブストリーミングなどが気軽に投稿できるSNSで
サービス利用者は7億人以上と非常に人気のサービスであります。
特徴としては日常の風景や生活感を感じる投稿が多く、都心部のユーザーよりも
地方部のユーザーをターゲットとしている特徴があります。

どのサービスも億単位での利用者がいる大手サイト

まとめ

中国ではインターネット環境が閉鎖環境にあるため、他の国とは違う成長を見せている傾向があります。以前の日本の携帯電話のようなガラパゴス化になっていく可能性はありますが
14億人という莫大な人口とインターネットの進化を背景にこれからも更に中国国内でもインフルエンサーが欠かせない存在となっていくと考えられます。

日本企業が中国に進出する際は、今後KOLを活用したマーケティングも重要ですが
成功事例がたくさんあるという状況ではないというのが現状でもあります。

しかしECモール内の広告出稿だけではリーチできる数にも限りがあるため
越境ECなど中国を狙う場合はKOLを活用するかが市場を広げる大きなきっかけるなることでしょう。

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